第1章 学校脱出編

1-24 脳筋いじめっ子の尻に硬くて立派なものを…

「この辺りでいいだろう」  俺は砂漠の真ん中で立ち止まって振り向いた。 「弱っちい神原かんばらがわざわざ一対三で戦おうなんて、頭おかしいんじゃねえのか? ボコってやるよ!」  権藤ごんどうの言う通り、俺は砂漠の熱で頭が沸騰...
第1章 学校脱出編

1-23 甲子園に呪縛された高校球児は人の心を失う

 西に傾きつつある太陽に向かって、俺たちは三十分以上歩き続けた。  恥ずかしい縛られ方をした川口かわぐち先輩の案内でたどり着いたのは、巨大な柱が何本も立ち並んだ神殿跡だった。 「バットを構えろ!」  五十嵐いがらし先生が叫んだ...
第1章 学校脱出編

1-22 ブラック野球部のホモセクハラ事情とは?

 カナに案内された部屋は広かった。中央の石造りのテーブルを囲んで、ダークエルフ三人とリザードマン三人が座っていた。ダークエルフの一人は東城とうじょう先輩で、リザードマンの一人は五十嵐いがらし先生だ。残り二人のリザードマンのうち一人は体を縛ら...
第1章 学校脱出編

1-21 部室棟がコカトリスの群れに襲撃されて…

 遺跡の外ではダークエルフとリザードマンがニワトリの群れと戦っていた。バットでニワトリをぶっ叩いたり、吹っ飛ばしたり――スポーツ用品の使い方が明らかにおかしいが、そんなことを言っている場合ではなさそうだ。  リザードマンのユニフォームは黒...
第1章 学校脱出編

1-20 リザードマンの尻尾のステーキは美味しい?

 バジリスクの死骸から抜き取ったロングソードはボロボロだった。 「これじゃあ、もう使い物にならないな。どうしたらいい、リュディ?」 「こちらの世界の金属はバジリスクの体液に耐えられないのでしょう。それならば、アトラム界の素材を使って...
第1章 学校脱出編

1-19 砂漠の真ん中でバジリスクを討て!

「助けてっ!」  ドラクウァ砂漠を一人の女の子が走って来る。  輝く金髪、小麦色の肌、日本人離れした目鼻立ち、とんがった耳、しかし――。  この子が着ている服は見たことがあるぞ。赤と白を基調としたユニフォーム――楢華高校ソフトボー...
第1章 学校脱出編

1-18 魔女は学食のおばちゃんに嫉妬する

 竹刀が宙を舞う。  勝負はついた。元村もとむら先輩の竹刀が弾き飛ばされたのだ。  俺とミサキは二人のやり取りを見守るしかなかった。 「やっぱり多部たべは強いなぁ。俺じゃあ、勝てそうにもねえや」  元村先輩がニヤリとした。し...
第1章 学校脱出編

1-17 不死身の人体模型と骨格標本を倒せ!

「二階の生物実験室へ来るがよい」  魔女の声が響き渡った。  二階への階段前に群がっていたウェアラットたちが一斉に逃げ出す。もはや俺たちのことは眼中にないのか、散り散りになって、物理実験室や地学実験室へ入っていった。  ネズミ退治...
第1章 学校脱出編

1-16 ストーカー男の体内にスライムが侵入して…

「我が住処へようこそ」  理科棟に入った俺たちの頭上に魔女の声が降り注いだ。  歓迎されている……のか?  オレンジ色の火の玉がいくつも浮遊し、廊下をぼんやり照らす。  奥から人影がぞろぞろ近づいてきた。  チュウチュウ…...
第1章 学校脱出編

1-15 神饌の巫女をさらった魔女のいる理科棟へ…

「七瀬ななせ先輩と神原かんばら君は外の様子を見てきましたよね? 校庭だった場所はドラクウァ砂漠になってしまいました。砂漠には、あらゆる食べ物を穢けがす魔王の呪いがかかっています」  俺とミサキは多部たべ先輩と向かい合って座り、先輩の話...
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